筋トレ中にコーラを飲むことで、疲労の回復やエネルギー補給の効果が期待できます。
炭酸と糖分は、血糖値を急激に上昇させ、筋肉に必要なエネルギーを素早く補給することができます。また、コーラに含まれるカフェインは中枢神経を刺激し、トレーニング中の集中力やパフォーマンスを向上させることができます。
①炭酸の疲労回復効果
人は疲れを感じると身体が酸性に傾き、水素イオンという「疲労物質」を溜め込みます。 そんな時、炭酸水を飲むことで血中の二酸化炭素濃度が上がり、より多くの酸素を運ぶために血行が良くなります。 その効果により血液中の疲労物質の排出が進み、疲労回復につながると言われています。
しかし、飲み過ぎると胃腸が過度に刺激されるため下痢や腹痛を引き起こしてしまう可能性がありますので注意しましょう。
②糖のエネルギー補給効果
コーラにも含まれる糖質は、消化酵素によって分解され小腸で吸収され、ブドウ糖(グルコース)となって血液中に流れ、運動中の収縮する筋肉でエネルギーとして利用されます。 エネルギーとして使わなずに余ったブドウ糖は、脂肪または筋肉内のグリコーゲンとして貯蔵されます。
ただし、筋トレ中や運動後にコーラを飲むときの適切な量は300mlの缶コーラ1本、多くても500mlのペットボトル1本分です。過剰に摂取すると、急激に上がった血糖値がインスリンの働きにより、今度は逆に一気に血糖値が下がることで、低血糖やめまいを引き起こすこともあるので、注意が必要です。
③カフェインの集中力アップ効果
カフェインは、中枢神経系に働きかけて覚醒を促す作用があります。カフェインを摂取すると、神経を鎮静させる作用を持つ脳内のアデノシンという物質の働きを抑制することができます。カフェインがアデノシンの働きを抑制することで、眠気を感じにくくなり、覚醒効果を引き起こすことができるのです。
また、カフェインは脳内のドーパミンという物質と副腎からのアドレナリンという神経伝達物質の放出を促すことも知られており、この影響も覚醒効果に寄与していると考えられています。トレーニングにおいても、神経を興奮させ集中力が向上することで、運動能力や筋力の向上という効果を引き起こします。
そして、カフェインを摂ることで、交感神経が刺激され、脂肪細胞の脂肪分解酵素の働きを高める効果もあります。血管拡張の効果もあるため、脂肪分解酵素の働きがより高まり、トレーニングにおける脂肪燃焼効果も期待できます。
ちなみに、カフェインの摂取量の目安は自分の体重1kgあたり3~6mgです。コーラには100mlあたり約10mgのカフェインが含まれているため、個人差はありますがペットボトル1本で約30%分のカフェインを補えます。
トレーニングの45分前に摂取すると効果を発揮しやすいです。
筋トレ中や運動後にコーラを飲むときの適切な量は300mlの缶コーラ1本、多くても500mlのペットボトル1本分程にしておきましょう。コーラの過剰摂取は、中枢神経系が刺激されることで、めまい、心拍数の増加、興奮、不安、震え、不眠症、下痢、吐き気等の健康被害をもたらすことがありますので、注意が必要です。筋トレ中や運動後にコーラをたくさん摂取したからといって効果が倍に増えるわけではありません。適切な量のコーラを摂取することが効果を最大限に引き出せます。
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